le sujet

主題le sujet
どのように主題を否定できるだろうか?それは確かに必要である。それはまるで私たちのもっとも個人的な世界の中にあるように、この世界に、すべての事柄の中にある。だから、すべての事柄を前に自覚的であること、私たちが感じているものの前に正直であるということだけで、ある意味充分なのである。要するに、認識するということに関して、そこにあるということ。
主題は事柄を収集するということなのではない、事柄それ自体が重要なわけではないから。重要なことは、それらの中から選ぶこと。つまり、深いリアリティに対してほんものの事柄を掴むことなのである。
写真において、もっとも小さなことが、もっとも大きな主題となる。人間のもっとも細部に関することがライト・モチーフとなる。私たちは、私たちを囲む世界の証言のようなもののなかで、見るし、見させる。それは、形態の有機的リズムを生じさせる純粋な機能による出来事なのである。
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