知ることとは

光は空なるもので、光には実体もなく、現象でしかないのだから。また可視光線はボクら人間の受容器たる眼を通して確認されるにすぎない。きれいな虹の七色がある。太陽の光が水滴によって分光されるのだと分りだしたのは17世紀だったのだが、しかしニュートンがすばらしいところは一度プリズムで分光されたものをもう一度プリズムで白光色に戻して分光のメカニズムそのものを明らかにしたことなのだ。だがやはりその光を知るというのはボクら人間の側の問題なのだ。光は立ち現われる。光のメカニズムを知ったにしても、知る以前とその後でも、なんら光とワタクシの間に変わりはない。全くもってわたし・あなた・世界を知ることもボクら側の問題ではないのだろうか。
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